一戸夢ファームの制度紹介
「一戸夢ファーム」の研修は、自分の夢を実現する場所です。野菜や花きの園芸部門の新規就農者や後継者など農業の担い手が、基礎から勉強をすることができます。これまで行ってきたプロの農家で研修後に就農するパターンに加え、当社で2年間勉強後に就農するシステムです。
一戸町で栽培されている柱となる園芸品目や新需要野菜等を学びながら、自分に適した品目を見つけ技術を身に付け、農業経営の自信を養う研修の場です。
一戸夢ファーム 5つのポイント
1. 2年間、無料で農業の基礎を学ぶ
農場での実地作業、アドバイザーやコーディネーターたちのプロの指導を受けながら、野菜づくり、土づくりのHOW TOから、いま農業が必要としているあらゆる情報をインプットします。
2. 失敗OK!多彩な野菜や花きを育てて実験
やれることをやりつくしての失敗はかえっていい経験。独り立ちしたあとなら、失敗は怖い物ですが、夢ファーム時代なら、仮説や条件の違いなど、できない実験もどんどんトライして観察できます。
3. 就農の先輩たちに現場で学ぶ
多くの先輩たちがためになったと語るのは、やがて同業者となる農家での研修。いざ農業を始めたら、よその農家で教わるのも難しいもの。違うスタイルの農家のやり方に触れ、大きな刺激になっています。
4. 座学で、農の知識と科学的な目を鍛える
農薬の使い方、土の作り方、計画通りにすすめるためには科学的知識も必要です。規格を覚えたり、計算したり、プレパラートで細胞をのぞいたり、農業学校並みに勉強して就農後のトラブルにも向き合える力をつくります。
5. 計画する農業、じっくり就農プラン
農産物を造りながらつくりたい野菜を決める、ぜいたくな2年間かもしれません。計画も確認してもらえるので、これからの就農生活の参考にもなります。入校したときと、修了後では農業への向き合い方が変化していることでしょう。
研修育成計画体型
【1年目】
- (1)
- 複数専門作物の習得と受け入れ農家実習が柱となり、自主学習と共通科目習得を組み合わせる。実習を柱に座学を適宜組み合わせる。
【2年目】
- (1)
- 専門作物の技術習得のため、将来の経営作物を選定し責任を持って管理するプロジェクト学習法と自主学習・研修により研修効果を高める。
- (2)
- 最終的に栽培・販売の実績をとりまとめ、3年目以降の計画を発表する。
(株)一戸夢ファーム担い手育成計画体系図
年次 | 学習方法 | 学習項目 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
専門作物取得 | 受け入れ農家実習 | 共通科目取得 | 自主学習 自主研修 |
先進地研修 | ||
1年目 | 実習 | ◎ | ◎ | ○ | ○ | |
座学 | ○ | ○ | ○ | |||
研修 | ||||||
2年目 | プロジェクト学習 | ◎ | ||||
実習 | ○ | ○ | ||||
座学 | ○ | ○ | ○ | |||
研修 | ◎ | |||||
3年目 | 独立・自営就農または雇用就農を目指す |
研修生への支援
- (株)一戸夢ファームで研修する方は、国の就農準備資⾦(年額150万円)の給付を一定条件で受けることができます。さらに、家族構成により(株)一戸夢ファームからの支援も一定条件で受けることができます。支援内容は次のとおりとなります。
- (1)単身者
- 年額 最高1,500,000円(国1,500千円) ※10月と3月の年2回支給予定
- (2)夫婦
- 年額 最高1,860,000円(国1,500千円+(株)一戸夢ファーム360千円) ※10月と3月の年2回支給予定
- (3)夫婦・子供
- 年額 最高2,100,000円(国1,500千円+(株)一戸夢ファーム600千円) ※10月と3月の年2回支給予定
- ただし、次の場合は資金を返還していただきます。
- ・適切な研修を行っていない場合。
- ・研修終了後1年以内に原則50歳未満で就農をしなかった場合。
- ・給付期間の1.5倍(最低2年間)の期間、独立・自営就農、雇用就農又は親元への就農を継続しない場合。
- ・親元就農者について、就農後5年以内に経営継承しなかった場合又は農業法人の共同経営者にならなかった場合。