一戸町は第一次産業を基幹とした町であり、平坦地から高冷地まで環境を異にした農地が広がり、多様な農業展開が可能な地域です。

高冷地では、広大な農地を利用した酪農と高冷地野菜栽培が営まれ、酪農では地元の会社で生乳の加工を行い、安心安全な乳製品を提供しています。また、高冷地野菜栽培はレタスを中心に作付がなされ、東北一の産地となっています。近年は促成アスパラガスにも取り組み、日本一早い出荷産地としてうたわれています。

平坦地では、施設野菜栽培に取り組み、特にもトマト栽培が盛んです。花きについても水田利用の中での高収益作物としてりんどうの作付が進んでいます。その中で、一戸町のオリジナル品種である「縄文の舞」と「御所野ヴェール」を確立し、今後の活躍が期待されています。

近年の生産現場では、ＩＣＴなどを活用した生産性向上を目指すスマート農業の導入も進んでおり、さらには、GLOBAL GAP認証取得に取り組む農家もあり、食品安全・労働環境・環境保全などに配慮した持続的な生産活動の実践にも取り組んでいます。