一戸就農ストーリー
休むことも働くことも
自分で決められる自由があります。
土坂さん
農業経営開始:平成27年4月1日
品目:トマト、アスパラガス
夢ファームからはじめたトマトづくり
小さいころから手伝いでピーマンなどを収穫していました。楽しいものではなかったけれど、なんだか、両親が歳を重ねるなかで、この風景を無くしたくないと思って、継ぐことを20代くらいから考え始めていました。他県で働いていましたが、妻も岩手出身なので、戻ることに反対はなかったです。夢ファームができることを親から聞いて入りました。農家で研修したり、家でつくっていなかった野菜を育てられてよかったです。
いまつくっているのは「りんか409」という品種です。量がとれてつくりやすくて玉も大きくなるんです。夢ファームではデータもとって、いろいろな品種に取り組みました。桃太郎とか、みそらとか6種類くらい。そのときいちばんいいなと思ったのが、りんかでした。トマトは手をかけた分、成果にかえってくるのでおもしろいです。
自分のトマトを出荷した感動
初めて自分だけで植えて、トマトが大きくなってきて、最初に収穫するときは、楽しいと思いましたね。ふだんは基本一人なので、孤独な感じです(笑)。たまにラジオはかけますけど。会社員のころは仕事終わりに、上司と飲んだりしましたが、いまはまったくないですね。でも家族とは、前よりいっしょにいます。忙しいとき以外は休みも自由がきくので。仲間と町内の川とか八戸とか久慈あたりまで行って釣りをしたり、バイクに乗ったりしてます。
土づくりをして次の目標12トンに挑戦
収穫したトマトを全部、農協に入れています。目標だった10トンを今年クリアしました。次の目標は反収(約10アール当たりの収穫高)12トンです。トマト農家さんの話によると、最初の2、3年はいいらしいです。そのあと連作障害で採れなくなるというので、いまも土づくりには気をつかっています。
夢ファームでは土づくりとか基礎を学べたし、いろいろな野菜の栽培技術も勉強できました。農家さんのところで研修できるのもよかった。農業は大変だというイメージがありますけど、やはり1番いいところは自分で考えていろいろ工夫できること。手をかけた先の達成感がありますし、会社と違って自由にやれるところが魅力だと思います。これから若い人達にももっと農業をやって欲しいなと思います。